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小林よしのり
2017.7.19 07:42日々の出来事

蓮舫代表の記者会見に感動した


今日、台湾の蔡焜燦さんの訃報があった。

わしの『台湾論』にも出てきたが、何度も会って、日本と

台湾の友好を確認し合った仲だった。

お悔やみ申し上げます。

 

さて、民進党・蓮舫代表記者会見を最初から最後まで見た。

戸籍公開に疑問を持っていたが、この記者会見は凄かった。

まったく素晴らしかった!

わしは蓮舫を見直した。実に好感を持った。

 

蓮舫の父親は「元日本人」ではないか!

戦後は台湾の中で、蔡焜燦さんと同じ、「本省人」だから、

国民党に好感を持つわけがない。

 

蓮舫の母親は「日本人」であり、すると蓮舫は「元日本人」

と「日本人」の夫婦の子供ではないか!

産経新聞や、劣化保守どもは、台湾人の、しかも本省人

(元日本人)を排外的に扱うなんて、信じられない馬鹿だ。

 

産経新聞や自称保守系の雑誌では、李登輝を「元日本人」と

共感を持って取り上げてるくせに、蓮舫の父親を完全外国人

と見做すなんて、日本人ではない!

産経新聞や「アゴラ」やネトウヨこそ、日本から叩き出す

べき国辱野郎どもだ。

 

産経新聞の奥原とかいう奴は、「ネットでは三重国籍の噂が

ある」なんて言ってたが、恐るべき阿呆だ。

よく新聞記者なんかやれるな?

中国籍と台湾籍を一緒に取ることなんか出来るわけがない。

中国と台湾の緊張関係のことも知らないのか?

そもそもネットの噂に惑わされるような、知性ゼロの奴が

新聞記事を書いてるのか?

 

しかし、蓮舫の説明は凄かった。

自分のアイデンティティーが定まらぬモデル時代を、まだ

未熟だったと言ったのも良かった。

誰だって未熟な時代があり、成長していくのだ。

 

安倍晋三があんなに見事に説明責任を果たしたことはない。

いや、説明責任を果たせるほど、日本語がうまく操れない

のである。日本語が未熟なのだ。

だが、蓮舫は実に微細な点まで、日本語を操って説明して

みせた。相当な能力である。

 

しかも、産経新聞やアゴラという、イジメ目当てのストーカー

にすら、安倍首相のように「ああいう人たち」扱いをしなかった。

ちゃんと誠実に応えていた。

大したものだ。わしは蓮舫を支持する。党首にふさわしい。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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